笑いは百薬の長

ディサービスで働く私の心。

4連休…

介護だけでは

生活ができないので

別の仕事もしている。


元は、建設会社に勤めていたのだ。


恐怖の4連休。。


なんで、恐怖かと言うと…


4連休もしたら

利用者様の心がいつも暗くなっているからだ



1日でも

利用者様に真っ直ぐに向き合わなければ

利用者様は変わってしまう



毎日出勤できたらいいのだけど…

介護だけじゃ、生活がやっていけない…



だから、4連休もしたら

明日は、みんな暗いだろう…



この繰り返しをして、半年



とても、利用者様は繊細。


少しの環境の変化で

心を閉ざしてしまう



心を閉ざしてしまうってことは

認知症も悪化してしまう


気力がなくなる

暴力的になってしまう事もある



私もよく、叩かれた

引っ掻かれた


腹がたつ事はない


何もしてあげれない悔しさで

いっぱいになる


そんな時に出逢った本がある



パーソン・センタード・ケア



1.思いを 聞く

2.情報を 集める

3.ニーズを 見つける



私が求めていた事が全て1つになった気がした



利用者様がする1つ1つの行動には

全て意味があった

それを伝えたくても

言葉で伝えられない人もいる

その1つが暴力だった


今だに

その利用者様にたまーに

叩かれるが

すぐに、謝ってくれるようになった


だから、私も、気持ちをわかってあげれなくて

ごめんなさいと伝える


半身麻痺の利用者様が

最近身体を動かし手伝ってくれるようになった

私が靴下を履きやすいように

あげてくれるようになった


だから、絶対

手伝ってくれて、ありがとう❗️と伝える


うちのディサービスは

女性ばかりだ


みんな、子育てして来た方ばかりだ

だから、頼ると

張り切って手伝ってくれる


無理のない範囲で

利用者様に甘える私…笑


やっぱり

洗濯物干しも、畳むのも

すっごく上手だから


漢字が苦手な私に漢字を教えてくれるのも

利用者様。笑



歌も踊りもお裁縫も

なんでもできる、沢山のお母さんがいるようで

私は、1番幸せ者だ!

利用者様も、みんな、最後は幸せだったと

思って欲しい。


お座敷小唄。私が初めて

利用者様に教えて頂いた唄。

明日も、歌おう😊


明日は4日ぶりに会うから

張り切るぞーっ🤔

目が死んでいる

ネグレクトにあっていた

おばあちゃんの話。


利用者様が急に1人増えると

職員がざわついた。

職員不足のこのディサービス。



私が来る前に

新しい人が来ては辞めていった。


唯一残ってるのが私みたいだ。


私も、こんないい加減なディサービスより

もっと厳しくて

きっちり仕事教えてくれる

ディサービスに行きたいと思っていた。


だが、利用者様を見ると

私が辞めたら…と思うと辞めにくい

みんなが、死ぬまで私はここにいる!と言った。


ある日出勤すると

新しい名前があった。

その人の情報は、

〇〇県からきた

1時間おきにトイレ誘導

しかなかった。


直ぐさま、管理職にこんなんじゃ

情報が少なすぎると抗議したが

〇〇県で娘さまからネグレクトされて

こちらで長女様が同居する事になり

〇〇県のケアマネジャーと話した情報が

これしかなかったと言われた。



仕方がない、、

今日1日、利用者様を観察しよう。



新しい利用者様がやってきた。

とても可愛らしい利用者様だった。

ネグレクトにあっていたなんて思えない。


顔見ると

とても暗く、ボケーっとして

目が死んでいた。


私の唯一のウリは元気しかない。


おはおはよう!でございます❗️

利用者様1人ずついつものように

挨拶をし、新しい利用者様が来た。


初めまして❗️〇〇です❗️

今日1日よろしくお願いします❗️と言うと


一気に新しい利用者様の全部が

明るく見えた。

目が死んでいる人ではなく

とても笑顔が似合う人だった。


その日は

歌を歌おうと歌のレクリエーションにした。

新しい利用者様は歌がすごくお上手で

とても綺麗な歌声だった。


Love is overを英語で歌って下さった。


そんな日々を繰り返し

いつも明るく笑顔な利用者様になった。

一緒に変な顔して体操しながら笑ったり

先生、今日はなにするの?と

ニコニコ話てくれる利用者様になった。




そんな日が2ヶ月過ぎた時

いつもと様子が違う。

明るさが少なくなった。

どこかしんどそうだった。

だが、私はネグレクトの心の傷かなと

思い、新しい利用者様が好きな歌を

一緒に歌うしかなかった。

その時は楽しそうで笑顔だった。


私が休みの日にそれが起こった。

いつもと様子が明らかに違う。

社長が指示をだし

看護師が

バイタルを測った。


脳梗塞の初期に似ている。



すぐにご家族に連絡をし

病院へ行くようにお願いした。

私達は医者でない、だから確信はできない

症状を見る限り、脳梗塞に似ている。

すぐに、みてもらってください!


すぐに病院へいかれた。


病名、脳梗塞。


幸い、早くに見つかったため

命は助かった。

リハビリもすぐに終わり

また、うちへ来れるようになった。


久しぶりにあった利用者様は

脳梗塞の後遺症で少し

物の理解が難しくなっていた。

大好きな歌もわからないと言うように

なっていた。


すごくショックだった。

あんなに笑顔が似合う人。

あんなにお茶目な人が

初めて来た時と同じように暗くなっていた。

必死に大好きだった歌を歌った。


少しずつだが

最近 Love is overを思い出し

歌ってくれるようになった。


話さなければ、目が死んでいる。

話したら笑顔になる。

Love is overを歌えば楽しそうに歌ってくれる。

他の職員も気にしてほしい。

目を背けないでほしい。

一人一人にあったケアを見つけて

ケアして欲しい。


新しい利用者様のご家族様は

ネグレクトにあっていた事を知らなくて

今人一倍に自分を責めて

一生懸命に利用者様のお世話をされている。

きっと、頑張り過ぎて疲れていると思う。

ご家族様のケアができるのは

ケアマネジャーだ。

後4年、後4年頑張れば

ケアマネジャーの試験を受けれる。

その日が来るまで、倒れないで欲しい。

頑張りすぎないで欲しい。

敬老会

先日敬老でした。


お昼に出勤したところ

なんとも、静かで暗い…


料理はいつもと違う、華やかな料理。

ボケーっとしていた。


私に気づいた利用者様。

あんた、おったんか!と。笑


敬老の日やのに!

皆んなに感謝せんで、どーする!と

言うと笑っていた。


珍しく計画書があった。

ここに来て初めて計画書を見た。

内容は見ても見なくても良い内容しかなかった。

出勤してすぐに

日報に目を通し、1人1人の連絡帳みて、

バイタルを確認した。



今日はボランティアの方がマジックを

して下さる。

マジックの準備が終わるまで

今朝の脳トレーニングをしてる時に

自己紹介のプリントを配って頂いていたので

1人ずつ自己紹介をして行きましょうと

職員が言った。

アイスブレイクも何もなく

自己紹介が始まった。

もちろん、盛り上がらない。笑

アイスブレイクとは

レクリエーションを始める際の大切な時間。

利用者様の緊張をほぐし、盛り上げる時間。

私がきっとそれを言うと

職員にまた調子乗りすぎだと言われ

チームワークが崩れるので我慢した。


マジックが始まり

マジック鑑賞。


マジックの方にもアイスブレイクがなかった為

利用者様は無反応。

マジックの意味が理解できていなかった。


見るに見かね

せっかく来ていただいたのに

申し訳なく、合いの手を入れた。

マジックに合わせ、オーバーリアクションや

絶対輪っかに紐なんてかからんよ!と

笑って盛り上げた。が、、、

マジックの方、失敗の連続。笑


笑って誤魔化すしかなかった、、、笑



マジックも終わり

おやつの時間。紅白饅頭だった。



おやつを食べ、自己紹介の続き。


そして、待ちに待った色紙プレゼント。


フクロウと鶴が並んだ。

フクロウは仲の良い職員さんが作ってくれた

可愛い押し絵だ。

もう、1つは私が作った鶴の色紙だ。


皆んなに、選んで好きなの持って帰ってねと

伝えた。

皆んな迷いに迷いながら選んでいた。

私が作った鶴の色紙は限定7人。笑


なんと、5人も選んでくれた。

フクロウのが可愛いのに、いいの( ༎ຶŎ༎ຶ )?と

伝えると

笑いは百薬の長のことわざが

気に入ったみたいで

喜んで下さった。


これをみて、あんたを思い出す。

私はあんたが大好きやと言ってくれて

泣きそうになった。


いつもバカな事して

利用者様に怒られたりする。笑


皆んなお母さんみたいに。笑


私の事をいつまでも怒ってほしい。

バカな事ばっかりと笑ってほしい。


来年も絶対みんなで敬老会をしよう!

来年は白寿があるんよ!と

みんなで話した。

良い言い方をしたら

アットホームなうちのディサービスでした。